オールドローズの繊細な魅力と芳香に加え、モダンローズの多彩な色や形。
耐病性と強健性を合わせ持ち、四季咲性を兼ね備えた品種。
※下記写真はおすすめ品種の一部のご紹介になります。
オールドローズの繊細な魅力と芳香に加え、モダンローズの多彩な色や形。
耐病性と強健性を合わせ持ち、四季咲性を兼ね備えた品種。
※下記写真はおすすめ品種の一部のご紹介になります。
デビッド・オースチン・ジュニア(デビッド J.C. オースチン)の娘の名前が付いた特別なバラです!もしかすると、今までにご紹介したバラの中でベスト品種と言えるかも知れません。美しいオールドローズのような花は上品なカップ型のつぼみから始まり、徐々に開きながら約10cm幅のシャローカップ型をしたロゼット咲きになります。その装いはいつ見ても魅力的です。愛らしいソフトピンクの色合いで、濃厚ながらも心地よいはっきりとしたフルーツの香り。勢いは旺盛で。四季咲き性が強く、ツヤのある葉は古典的なリアンダータイプと言えます。また、あらゆるバラの中でも最も耐病性のある品種のひとつでもあります。
遺伝子の中にリアンダー・グループの系統を少し持ちながらも、他のイングリッシュ・オールドローズ・ハイブリッドともよく馴染むバラです。リアンダー・グループの特徴であるツヤのある葉、色あせないはっきりとしたイエローの花を持つ素晴らしいバラ。整った花びらの外輪が内側のやや砕けた感じの花びらを包み込むような魅力的な花姿です。背丈は低め、自然な丸みを帯びた樹形なので、ボーダー花壇の手前などに植えるのが理想的です。はっきりとしたレモンのような香りに始まり、時が経つにつれてさらに甘く、より濃厚になります。
新種のクライマーやランブラーを紹介する際。大体どのくらいの高さになるかを断言するのはバラの育種家にとって難しいことです。しばらく経たないとどれくらいの高さまで伸びるかわからないからです。しかし、ザ・レディ・オブ・ザ・レイクはかなり背が高く、およそ3~3.5m以上になることが既にわかっています。細く長い柔軟な枝に、美しく繊細な肌色に近いピン君おかわいらしい半八重の花を付けます。約5cm大の花はやや開き加減で、金色に輝く存在感のある雄しべが見え、枝に鈴なりになった姿は魅力的です。夏の間、定期的に返り咲きます。ザ・レディ・オブ・ザ・レイクとは、アーサー王物語に登場する点説の島、アヴァロンの守護者「湖の乙女」のことで、詩人ウォルター・スコットの名高い叙事詩の中でも鍵となる人物です。
オールドローズ・ハイブリッド・グループの中で、初めてアプリコットの花を持つ、きわめて興味深いバラです。約10cm幅の大輪は、美しい深みのある純粋なアプリコット色で、外側にいくに連れて薄くなります。大き目のボタンアイを持つ、花びらがぎっしり詰まったロゼット咲きの花が徐々に開いていきます。花びらはゆったりとした感じのクウォーター型。早いペースで繰り返し咲き、雨にも負けず、健康な状態が長続きする優秀なガーデンプランツです。スギの木とバニラがほのかに香る、とりわけ心地のよい、濃厚なティー系の香り。剪定によって理想の高さに育てられます。
四季咲き性のランブラーは、これまで”スノー・グース”と”モーヴァン・ヒル”の2つだけでした。この度、3つ目をご紹介できることに胸を弾ませています。ほとんどのランブラーがシングルかセミダブルの花であるのに対して、この”字・折るブライトン・ランブラー”は小さめでカップ型の完璧な花で、非常にやわらかなピンクからのブラッシュ・ピンクへとやわらいでいきます。美しく整然と並ぶ花びらは小さなボタンアイを持ち、極まった愛らしさと魅力的な全体像を持つバラです。大きめの房咲きの花が優雅に枝垂れて咲き、四季咲き性があるため、3.0~3.6m、または更に伸びることもあるでしょう。極めて丈夫な品種で、少しの手入れでよく咲き、雨の影響もほとんどありません。軽いムスクの香りのある典型的なハイブリッド・センパビレンスの香りがあります。イギリスのナーサリーがある村、オルブライトンに因んで名付けられました。
普通のイングリッシュローズとはかなり違った特徴を持つ品種です。オールドローズよりも、より自然な低木状に育つので元種のバラに近いと言えます。個々の花は、インフォーマルなロゼット型から、やがて浅めのカップ咲きに開くころが最も魅力的です。花が咲き進むに連れて、花びらが反り返ります。枝垂れた枝には駐輪の花が、うつむき加減に魅力的に咲きます。オールドローズの香りにはっきりとしたレモン系の香りが混じります。この花色は表現するのが難しく、また写真におさめるのはもっと難しいのですが、魅力的な明るいレッドからカーマインレッドへと色あせます。気取らない雰囲気があり、インフォーマルな場所に植えるのに適しています。きわめて強健で丈夫な品種。1.25m×1.0m、剪定によっては、さらに大きくなります。喜ばしいことにカンタベリー大聖堂のためにこのバラを名付けることを依頼されました。
研究してから、時として数年後に突然変異が起こる品種があることがわかっています。言い換えれば、あるひとつの特徴(大抵の場合が色)に変化が起こることです。通常の”サマー・ソング”の印象的な日に焼けたようなオレンジ色から、独特な柔らかい色合いのゴールドが突然変異で生まれました。つぼみの段階では、最も美しいアプリコットに愛らしいピンクの赤みが入ります。その他の特徴はすべて”サマー・ソング”と同じで、咲きはじめの花は強い丸みを帯び、完全なダブルの大輪へと開き、枝にカップ型の花を優美に咲かせます。奄美と温かみのあるハチミツの香りは、並外れた深みと複雑さがあります。ひとつひとつの花の香りは微妙に違っていて、アーモンド、ミルラ、ブラックカラント、オールドローズ、ティー系の調べがあります。比較的背が高くまっすぐに育つ強健種。ほとんどトゲがありません。デビッド・オースチンのナーサリーの初期の段階で多大なる貢献をしたデザイナー、キャロリン・ナイトに因んで名付けられました。
深みのあるサーモンカラーの美しく整った花です。赤いつぼみに始まり、花開くと可愛らしいカップ咲きになり、次第に典型的なロゼット咲きへと変化していきます。数え切れないほどある小さな花びらは、色が混じり合い、とても安らぎのある雰囲気を醸し出します。さわやかなミルラの中香で、エルダーフラワー、洋ナシ、アーモンドがほのかに香る、サンザシのような香りです。濃いグリーンのツヤのある葉を持ちます。中型でまっすぐ育ち、勢い旺盛のとても丈夫なバラです。ボスコベルハウスは1632年に建てられ、現在イングリッシュ・ヘリテージ所有の建物です。イギリス市民戦争の間に、クロムウェルの率いる兵士によって、追い立てられたチャールズ2世が樫の木に身を隠したという話しが有名です。
イングリッシュローズが持つ素晴らしい多様性を備えた見事なバラです。およそ20枚程の花びらを持つカップ咲きで、心地よいライトアプリコット色をした中輪です。地面から上に向かって、ちょうどよい間隔で最高15個の花を咲かせます。それぞれの花には微妙に違った軽やかな香りがあり、ティーの香りがする花がある一方でミルラの香りがする花もあります。耐寒性のある宿根草や低木とのミックスボーダーに適していて、背が高くふんわりとした感じの姿は、同じような雰囲気を持つ植物と相性が良いでしょう。病気になりにくくとても強健です。音楽家であるレイフ・ヴァーン・ウィリアムズの作品から名付けられました。イギリスのラジオ番組「デザートアイランド・ディスクス(無人島に持っていくなら)」というラジオ番組で、最近、「イギリス人のお気に入りの曲」として投票されました。
イングリッシュ・ムスクローズは、花の美しさで有名で、「トランクウィリティー」はその代表格です。丸い花びらはきれいに並び、理想的なロゼット咲きです。開いたつぼみは少し黄色がかっていて、花が開くにつれて純白に変化します。軽やかなリンゴの香りがします。まっすぐに伸び、枝先に行くに従い、外に向かってアーチ状になります。庭植えに適しているので、お好みにより、花だん用のローズとして育てることができます。活力にあふれた、とても丈夫なバラです。典型的なやさしいムスクローズの葉を持ち、あまりトゲがありません。純白の花びらがこの名前に負けないバラになるでしょう。
お祝い事にぴったりのユニークなバラです。エリザベス女王2世のダイアモンド・ジュビリー(即位60周年記念)の年に、このバラを紹介できたことを喜ばしく思います。深めの聖杯型でとても美しい大輪です。ディープピンクの花びらは内巻きになり、中心に雄しべがちらっと覗きます。このバラの最も魅力的な点は、典型的なイングリッシュ・アルバの性質を持っていることでしょう。枝は針金のように細く、典型的なアルバの葉に対して、最高にエレガントな花を誇らしげに咲かせます。トゲは少なめです。ブラックカラント(クロフサスグリ)の混じった、うっとりするような濃厚なフルーツ系の香りです。病気になりにくく勢いがあり、四季咲き性を持つ絶品です。
ディープクリムゾン色のバラというのはとても人気がありますが、交配が難しいためにそんなに種類がありません。「ヒースクリフ」はこの色に加わったイングリッシュローズの美しい新種です。ディープクリムゾン色で完全ダブルのしっかりとしたロゼット咲きの大輪は、オールドローズのガリカの赤い花を思わせるような特別なやわらかさがあります。ツヤのある濃いグリーンの葉が茂り、まっすぐに伸びる丈夫な品種です。ティーローズとオールドローズが混ざり合ったような香りに、ほんの少しヒバの香りが混じる、何とも心地よい独特な香りです。エミリー・ブロンテの古典小説「嵐が丘」からこの名前が付けられました。